あなたの生きてきた日々を自分史にまとめてみませんか。

書くのが苦手でも大丈夫。お話しをするだけで本が作れます。

自分史ってなに?

歴史上の偉人や有名人について書かれたものは、自伝、自叙伝、伝記、などと呼ばれています。世間一般の人が自分の半生を振り返ってまとめたものに自分史という言葉が使われはじめたのは近年になってからのこと。1975年に歴史学者の色川大吉氏が『ある昭和史 自分史の試み』という本を出版されて以来、一般的になりました。

また、知の巨人と称された評論家の立花隆氏の数々の名著のなかにも「自分史の書き方」という一冊があり、まずもって表紙の折り返しにて、「これからの人生のデザインに最良の方法は自分史を書くことだ」と、力強く言い切っています。

 

自分史をつくる意味とは

過去にとらわれず、未来にだけ目を向けることがポジティブな考えであるように思われがちです。しかし社会の歴史がそうであるように、私たちの現在も過去からの延長線上にあります。自分の人生に起きたことをあらためて振り返ることで、自分自身をより深く理解し、将来へのヒントにもつながるでしょう。

自分史を書くにあたりしっかりと過去に向き合うことは、決して後ろ向きなことではありません。これからの人生や、もっと先の未来にまで思いを巡らすということです。

 

私の住む街では、徳川光圀公のこんな言葉が今もたいせつにされています。

『彰往考来』過去をあきらかにして未来を考える。

自分史は社会史

自分史はご自身のためだけでなく、その時代を生きた市井の人々の思考や文化を後世に伝える資料として、社会的にも価値のあるものです。「国立国会図書館」では、日本国内で頒布を目的として発行された出版物すべてを納本の対象としています。この納本制度は国内出版物を国民共有の知的財産として永く保管するのが目的であり、自分史もまたその範疇にあります。この意図に賛同される方には、国立国会図書館への納本のご案内をいたします。